一箱古本市の歩き方

一箱古本市の歩きかた (光文社新書)

一箱古本市の歩きかた (光文社新書)

一箱古本市」と言っても何のことやら、という方は私のブログを読んでくださっている方には少ないと思いますが、一応説明しますと、一人が一箱分の古本を抱えて古本のフリーマーケットをやる、という感じのイベントです。YouTubeで昨年仙台で行われた一箱古本市の模様を動画でupされている方がいらっしゃいましたので、ここで紹介しておきます。これを見たらどんなイベントなのか、百聞は一見に如かずですね。

本日紹介しているこの本は、今では地域に定着した「一箱古本市」のイベントが、一番最初にどのように企画され、そしてどのように広がって行ったか、そしてさらにはそれを含むブックフェスティバルがどのように全国で開催されているのかをレポートしてくれている本です。中でも、一般の人が本を持ち寄って一日古本屋さんになれる「一箱古本市」という企画は、「本」を媒介にしたコミュニケーションが地域全体に広がり、店と店、人と人がつながっていく、そんな文化がもっと全国に広まっていけばという願いが具現化されたものなのだそうです。
まあ、でも普段から本を売ることを仕事にしている書店員的には、古本市の話よりかは、この本の第二部で扱われている「日本全国ブックイベントガイド」のほうが、興味があるかもしれません。地域にある新刊書店そして古書店が一つの想いを共有し、ネットワークでつながって一つのイベントを盛り上げるというブックフェスティバル。福岡の「ブックオカ」や名古屋の「BOOKMARK NAGOYA」など、すっかりお馴染になりましたが、このようなイベント、自分の店もやってみたい!自分も参加してみたいと思っている書店員も全国には実は多いのではないでしょうか?私もその一人だし。
この本の第二章では、このようなブックフェスの現状は一体どうなっているのか?どのように運営されているのか?課題は何か?今後どうしていきたい思っているのか?それぞれのイベントの詳細に加え、運営スタッフへ取材がされておりまして、とても参考になる好レポートとなっています。しかも参加者の本に対する熱い想いも伝わってきて、何だか読むとモチベーションまで上がってきますです、はい。
さて、そんなブックフェスですが、来週3月13日14日は、犬山でブックマークイヌヤマがおこなわれます。
http://bookmarkinuyama.jyoukamachi.com/about.html
何故クラウザーさんがイメージキャラクターなのかよくわかりませんが、犬山=DogMountainCity=DMCとかけているのでしょうか?
そして、3月20日からは、「BOOKMARK NAGOYA」がスタート。
http://www.bookmark-ngy.com/
どちらのイベントも、一箱古本市の参加メンバーを募集中のようです。(犬山は3月7日応募締切!)
興味のある方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?