ちょっと今週の忙しさは、しゃれになんないです。
ドラクエ攻略本の配本数で揉めたり、リアルの4巻の配本数で揉めたり、と胃痛胸やけ系の仕事ばかりです。キャベジンですね。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

ライトノベルランキング1位ということで購入。
いきなり、冒頭の学校の描写が、故郷の学校を思い起こさせる描写で、この作者は絶対神戸出身に違いない、と勝手に確信。神戸じゃなくても絶対この高校は六甲山麓だよ。と思って作者の谷川流のプロフィール見たら兵庫出身になってる。やはり。でも神戸出身者は兵庫出身とは決して書かないので、西宮あたりかもしんない。谷川流といえば「光速の寄せ」だし、神戸出身だけどね。って関係ないか。
で、読んでみましたが、あー、これは確かにおもしろかった。ライトノベルの教科書みたいな本です。ボーイ・ミーツ・ガール。美少女。萌え。SF。セカイ系。こんなにバランスよく綺麗におさまってるのも珍しいです。ヒロインの涼宮ハルヒが、神なのに何も考えてないところがいいですね。ラブコメからめて続編も簡単に書けそう。見事!評価B
80年代のOVAの売れる鉄則といえば「美少女」「メカ」「SF」が定番でしたが、これを読んで思ったのが、最近のオタクコンテンツでは「メカ」が衰退して「キャラ」になってるということ。「SF」は「ファンタジー」や「伝奇」に置換可能になっているけれども「非現実世界」という意味では共通してるのかな。つまり売れる小説を書きたければ、「非現実世界」に「美少女」を中心にした「個性的なキャラ」がいっぱい出てる作品を書けばいいわけなんですね。で、話は「セカイ系」にしておくと。今更きづきました。遅すぎです。
クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

その文脈で言えば、某ライトノベルランキング2位の「戯言シリーズ」も、確かにそうなんですね。最初これを読んだときは、ギャルゲー!?と思ったのですが、これも「非現実世界」に「美少女」を中心にした「個性的すぎるキャラ」がワラワラ出てくるという「セカイ系」でした。うわー、さっきと一緒やんけ。僕様ちゃん、売れる構造を悟ってしまいました。「これで商売も大成功!ただし秋葉原地区限定、みたいな!」