ソフトバンクPBの苦悩?

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なぜか「ドリマガ」よりも先に休刊が決まってしまった「ザ・プレ」。
その情報を聞いたのは、実は某ファミ通の方からだったのですが、今後攻略本から撤退するのかと思いきや、そうではないそうです。雑誌無しで攻略本作るのはさぞかし大変だとは思いますが、がんばっていただきたいものです。
かつてパソコン書の売り上げで食っていたソフトバンクPBも、最近では新刊の半分がビジネス書などに代わってしまいました。来月はGoogleのブランド本を出すらしいのですが、パソコン書の売り上げ低迷で、そこまでしないと食っていけないらしいです。そう言えばホリえもんの本もソフトバンクが出してましたっけ。まさに「稼ぐが勝ち」。なんでもアリになってきてます。技術評論社翔泳社でもこの流れは加速しています。
売上低迷に喘ぐパソコン書に代わるものとしては、やはりネット系コンテンツの書籍化ということになるんでしょうが、これもソフトバンクPBの泣き所らしいのです。ソフトバンク本社の孫正義社長が突如ホークスを買収してしまいましたが、これが痛かったらしいのです。ライブドアがアダルトサイトをやめざるをえなかったように、ソフトバンクPBも「軽〜い本や社会的にいかがな本はもう出せない」らしいのです。Yahooという最大のサイトを抱えておきながら、出版事業とは何のリンクもされていない上、球界再編のとばっちりまで受けてしまうとは!これは悲劇ですね。ということは、

みたいな社会的にいかがな本は、もうこれから出せなくなるというわけですな。逆にそれは世の中的にはいいことかもしれません。
電車男」の企画も蹴っ飛ばしてしまったソフトバンクPB。苦難の道はこれからなのかもしれません。個人的にもバンクさんnetはもう少し何とかしてほしいです。しかし、孫社長はもう出版事業には興味ないみたい。消えてなくなる日も遠からずないとは言えないようです…。
ニッポン経営者列伝 嗚呼、香ばしき人々

ニッポン経営者列伝 嗚呼、香ばしき人々

その孫正義は芸人である、と喝破している日本経営者の評伝。SPA連載の単行本だけあって、内容はどこまでもSPA的。早い話、面白いんだけれど、本質的なところでは「あっそう」というしか無い感じです。著者の山本一郎さんという方は、600万円を元手にネットバブルで大金持ちになった方だそうでして、いかにもSPA的な物言いに小物感が漂っていていい感じです。何十億も持っているのに、使うことはしないそうですが、ぜひ村上龍の「あの金で何が買えたか」でもお読みになって、バブルで儲けた金を有意義に使っていただきたいものです。
経営者のことよりも、オタクな著者の方が気になってしまう本でした。評価C