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- 作者: 小嶋独観
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2004/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 岡野宏文,豊崎由美
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
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帯にある「ベストセラーに良書なし?」は嘘だと思いますが、確かに時代が下るにつれてどうしようもない本がベストセラーになってる感があります。対談してるお二人も、最後のほうはものすごくやる気ないし。ただ、セカチューも含め、散々に貶されている本については、私も読もうとすら思わなかった本ばかりなので、ちょと安心しました。
意外だったのは、賀川豊彦とか永井隆とか、今では「聖人」的なイメージ先行している方の著書を読むと、実はトンデモという事実。これは痛快ですね。司馬史観に毒されているので、昔の人はみんな偉かったんだと無根拠に信じてしまいそうになりますが、そうでもないんだ、むしろバカだったんだ、というのが分かって勉強になりました。まぁ本当は自分で読まないといけないのでしょうが、今の書店人は古典を読むような暇はないのです。そりゃあらすじで読む本も売れるよなぁ。評価B+
- 作者: 永江朗
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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SIGHT別冊 「日本一怖いブック・オブ・ザ・イヤー2005」 (別冊SIGHT)
- 作者: SIGHT編集部
- 出版社/メーカー: ロッキング・オン
- 発売日: 2004/12/04
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「百年の誤読」的に言えば、ベストセラーがバカっぽくなる1960年フォッサマグナの最後の「良心的な」年ということになります。
記憶に残った映像ベスト3
3位 皇太子ご成婚…日本中が祝賀ムード。本当に祝賀してます。今では有り得ない風景。おまけに新婚旅行が伊勢神宮に橿原神宮…。美智子妃つまらなさそう…。
2位 こだま160キロ突破!…「こだま」といっても新幹線ではありません。新幹線ができる前の在来線特急でのスピード実験。狭軌で160キロはかなり怖い。しかも踏み切りまであります。確かに記録的。
1位 パチンコ東京で流行…パチンコ玉を一つずつ台に入れている!衝撃の映像。
- 作者: 溝口敦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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- 作者: 辻内智貴
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2002/02
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帯にはオリオン書房ノルテ店のカリスマ書店員白川さんのコメントがついてます。
「身近な人、親しい人が悲しみに打ちひしがれ、苦しんでいる時、自分はどうすればよいのでしょう?無力感にさいなまれるか、他人の事として無視するか、どこにも解決の道はありません。この小説の「落ち」には「無茶だ」「ありえない」と批判もあるかもしれませんが、人の苦しみを見て、それを自分の事のように共有したい、その無器用さと一途さに、必ず胸を打たれるはずです」
えーっ!そういう話じゃないでしょう、これ。齢40男が感じる純粋だった少年時代に対するノスタルジー話ですよ。40以上じゃないと、共感できない話ですよ。
少年の心を持った著者の妄想分身であるセイジが、社会不適合者でありながら、それゆえに社会的な人間である現在の著者には持ち得ない何かを持っていて、その能力が人を救ったというおとぎ話が「セイジ」。
やはり少年の心を持った著者の妄想分身である竜二が、社会不適合者でありながら、最後にその存在を許されるというおとぎ話が「竜二」。こっちはやや泣けました。
基本的にはどっちも同じノスタルジーばりばりの甘っちょろい話です。しかしそれでは売れないのは明白なので、ノルテの白川さんは、ここで「泣ける話」として意図的に誤読をされているわけです(多分)。さすがにプロ、どう紹介すれば最大に売れるか熟知されてます。
「売るためには誤読も辞さない」。いい勉強になりました。詐欺っぽい気もしますが、売ってナンボの書店業。私も見習わないといけません。評価C+