文教堂新横浜店
数ある文教堂の中でも主力店の一つとして有名な新横浜店に行ってまいりました。このへんには他に本屋さんがないので、まさに商圏独占状態です。売上も7000万ぐらいいってるらしいですが、うらやましいかぎりです。
中に入ってみました。この店は1階に雑誌・文芸書・実用書・文庫と揃っており、2階がコミック+パソコン書と分かれています。文教堂限定商材のねっとらんなーのビニ本が置いているのは言うまでも無く2階です。つまり天上のオタク、地上の非オタクという一種の階層分化がおこなわれている選民思想な店舗です。こういう売場だと2階にあがる人は、みんなオタクに見えてしまいますが、多分間違ってはいないはずです。昔はコミックは学参とひっつけられたり、パソコン書はビジネス書とひっつけられてりしたものですが(今もそういう売場は多いのですが)、秋葉原を見れば「コミック+パソコン書」というのが、実はとても理にかなった売場構成であるということがわかるというものです。ちゃんと時代を読みこんだ売場構成だと言えるでしょう。
それはそうと、どうして文教堂の店舗は、こうも清潔感とデリカシーに欠けている店舗が多いのでしょうか。私なりに原因を考えて見ました。
①什器棚が白い。やはりこれがよくない。白いクルマの汚れが目立つように、汚れが目立つのです。
②空いたスペースに無秩序に販促物を貼ってしまう。しかもセロテープ跡が残ってたりびろんとはがれてたりしてる。おまけに大昔のものも貼ってたりする。
はい、では新横浜店の階段踊り場を検証してみましょう。
期待通りの混沌ぶりです。まずはフリーペーパーのラックが乱立しています。住宅情報誌・就職情報誌・英会話スクールに運転免許ですか。JCBのカード申込書から年賀状の印刷申込もあります。カレンダーの予約受付に、ハリポDVDの立看板、AVIVAにキャラクターデザイナー、オブジェクト指向開発ですか。夢の島にいるようです。画面はしっこのポスターパネルは、9月発売のタイトルでしたが勿論「予約受付中!」のままになっていて素敵です。後ろのリクルートさんの看板には、リクルート発行の雑誌がロゴ入りで掲載されていますが、中に「じゅげむ」の名前が・・・。歴史と風格を感じさせてくれる看板です。
いや、別にいいんです。ちゃんと本さえ売っているなら。
ただ、逆にちゃんと売ってるんだからいいだろ、みたいなノリが伝わってくるのがこの店の残念なところなんです。今やオンラインでなんでもアマゾンで買える時代になってしまいましたが、そういう時代だからこそ、リアル店舗に買い物に来て良かったねと言われるような、顧客滞在時間を誇れるような店をめざしてほしいものです。
ま、社長は滞在時間は短いほうがいい、回転だ!と言いそうですけどね。総合評価は60点ぐらいかなぁ。