PHPの売上順位

毎年PHP研究所から、PHPの本の書店の売上順位が発表されるのですが、これを見てるだけでどの書店が躍進してどの書店が落ちぶれているのかわかってしまったりするので、定点観測資料として結構面白いのです。やはりよくない噂が流れているところはランクが落ちていたりします。
2004年成績で目立ったのは法人順位で5位に躍進した三省堂書店でしょうか。1位紀伊国屋2位文教堂3位有隣堂4位CCCまでは昨年順位と同じで、このへんは順位変動があまりないのですが、一気に9位から順位をあげてきてました。理由をPHPの方に聞くと、昨年よりJR東海の売上が入るようになったから、だそうです。
たしかに個店単位の成績を見ると、紀伊国屋の新宿と梅田は別格として、上位のほとんどがBOOKガーデンだのKIOSKだの、JR系の駅構内型書店で埋め尽くされており、結局ビジネスマンは電車移動の際にビジネス書を買うという行動パターンが一番多いのだということに改めて気づかされるのでした。
ところで「PHP」というのは「Peaceand Happiness through Prosperity」の略だそうです。PerfectLibertyではありませんのでご注意。覚えられませんね。

3年に一度くらいオーケンを読みたくなるときがあります。重い読書が続くとこういうのがいいですよね。読了。オーケンのおかんが面白い。こういう青春自虐ネタは読むのは不快。評価C
禁涙境事件  ”some tragedies of no-tear land”

禁涙境事件 ”some tragedies of no-tear land”

ファンタジー×ミステリーというのが、この「事件シリーズ」の売りです。確かに二作目の「紫骸城事件」はミステリー色が強くて面白かったのですが、ファンタジー×ミステリーって、ハリーポッターが実はそのジャンルだということに気づいてしまうと、なんだかこのシリーズの存在意義も危ぶまれる気がします。
ところで上遠野浩平は、絶対主人公の名前をEDにしたことを後悔していると思います。EDって、もうグラウンドに立つペレの顔しか思い浮かばないし、しかもペレはEDじゃないのに。
読みました。犯人が二章ぐらいですぐわかってしまうのでミステリとしては低レベル。でも上遠野浩平はミステリにこだわっていると思います。こういう世界観のファンタジー小説は、設定資料として世界地図がでてくるのがお約束なのですが、あえてそれを出していないところにプライドが見える気がします。ただ、「ファンタジーの世界を舞台にミステリーを書く」本作に対して、「ミステリーの文法でファンタジーを書く」ハリポの方がはるかに面白いという点で、ミステリ×ファンタジーを融合させる方法論の優劣差は明らかであるように思います。評価C+
NHKにようこそ!

NHKにようこそ!

今更購入。いや、手書きPOPでオススメしていたもので、つい。
感想は、id:chakichaki:20050215に記しました。
ハードボイルド・エッグ (双葉文庫)

ハードボイルド・エッグ (双葉文庫)

珍しくハードボイルドなどを衝動買いしてみました。積読中。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫)

終戦のローレライ(1) (講談社文庫)

終戦のローレライ(2) (講談社文庫)

終戦のローレライ(2) (講談社文庫)

一巻と二巻の太さが倍ぐらい違うのですが、そういうストーリー構成なのでしょうか。
ものすごく長そうなので、読むのは後回しかな。
感想はid:chakichaki:20050302に記載しました。