図書館・中古書店・レンタルが新刊書店に与える売上の影響(万来堂書店)

http://banraidou.seesaa.net/article/1819925.html#comment
先週たまたまコミックレンタルをやっている友人からCDVJから届いた委任状を見せてもらったので、この話にちょと興味を持ち始める。友人の分析によると、コミックレンタルは既存書店のコミック売上には影響はしないとのこと。でもちょと信用できなかったので、自分でも調べてみました。購入者の質的な相関関係を分析した資料見せてもらうと確かにそうなんだけど、総量的な計算をするとやっぱり最大3%程度ダウンしている気がするという感じ。ただブックオフ出店による5〜10%ダウンに比べればはるかに影響は軽微と言えると思います。したがって、コミックレンタルのため印税収入がダウンしているという先入観に基づいた作家側の著作権主張の論拠は弱いといえます。そもそも調べてみるとコミックレンタルの主顧客は主婦層であり、商圏の広さも微妙に異なります。販売マーケットとは別の新しい市場を創設した、と現段階では言えそうなので、侵害部分はわずかでしょう。
とは言え「だから著作権を主張するのは間違い」ということにはならないはずです。しかるべき金額は社会的ルールとして支払うべきでしょう。あとは金額設定の問題ですが、管理センターの貸与権料金額は異常だし、CDVJのなりふりかまわない主導権取りも強引すぎです。委任状とか見るとCDVJに「コミック著作権使用料の請求支払の一切を委任する」って書いてあって金額記載なしですよ。CDVJ怖すぎです。(http://www.cdvnet.jp/date/oshirase/050127rentalcomic.pdf