出張に出ており更新できませんでした。今回は体力的にも精神的にもつらい仕事でした…。新しく見られた店は2軒。本屋ミシュランでとりあげる予定の店は1軒です。

終戦のローレライ(3) (講談社文庫)

終戦のローレライ(3) (講談社文庫)

終戦のローレライ(4) (講談社文庫)

終戦のローレライ(4) (講談社文庫)

ローレライ読了しました。素晴らしく「完璧な小説」でした。「完璧な小説」と私が呼んでいるのは、大塚英志氏が「大いなる物語」と呼んでいるものとほぼ同義です。主人公は、何かを依頼され、何かをして敵をうちやぶり、何かを得る、という基本構造。その上で登場する人物たちが、主役脇役含め、物語の始まりと終わりの間に何かの心の変化がある、そういうカタルシスのある成長譚が、ぶっちゃけ私は大好きなのです。
これまで小野不由美の「十二国記」とか浅田次郎の「プリズンホテル」とか、個人的に「完璧な小説」というのはいくつかあったのですが、その過去に読んだラインナップに比肩する傑作でした。映画も出来れば観にいこうと思います。この傑作をどこまで損なわずに映画化するのかは、ちょと疑問ではありますが…。上映時間は3時間はほしいところですね…。評価A