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嗤う伊右衛門 (角川文庫)

そんなわけで８３冊目を読了です。１年前に本を借りたままになっていて本棚に眠っているのを今更発見してしまいました。すみません、明日返します。
内容ですが、さすがは京極夏彦、非常に素晴らしかったです。プロットの巧さといい文章の巧さといい、この方には死角はありませんね。ご存知の通りこの本は四谷怪談をベースに書かれたものですが、幽霊が登場しません。しかしちゃんと四谷怪談になっている！！救いようの無い話を、最後にちょっとだけ救ってるあたり、京極夏彦の優しさなんでしょうか。やはりこの方は天才です。評価Ａ−。