啓文堂書店吉祥寺店

chakichaki2005-04-05

昨年吉祥寺のユザワヤ地下に500坪で出店しました啓文堂書店です。ご存知京王の書店チェーンで府中や渋谷などが旗艦店。既存店はちょと前年比的にも苦しい数字であるらしいですが、噂では吉祥寺店は好調とのこと。どんな店なのか行ってまいりました。
まずは井の頭線の吉祥寺からエスカレーター直結で地下に下りてみます。たどりついたのはAゾーン。ここは、実用書や児童書が置いてあるフロアですね。中野のあおい書店とは違い、啓文堂書店はゾーン分けをきっちりおこなっています。Bゾーンは文芸、文庫、雑誌、コミック。Cゾーンはビジネス・人文・学参・専門です。セオリー通りですね。わかりやすい。巨大書店はかくあるべしです。
この店が変わっているのは、その売場の形です。なんと三角形です。天辺がAゾーン、右下がBゾーン、左下がCゾーンという構造ですね。そしてその真ん中には妙にだだっ広い空間が広がっております。AゾーンとBCゾーンの間にはスロープもあるし、なんか変な構造ですね。
まずAゾーンから見回ってみましょう。えーと、普通です。とても基本に忠実な売場だと思います。ちゃんと平積みにすべきタイトルが平積みになっており、仕切板は整備され、大変探しやすい売場です。実用書の売場で一番大切なことはこの探しやすさです。合格です。
次にBゾーンです。レジ前に文芸と文庫の新刊平台があって、売れ筋新刊が山積みされています。文庫は「海辺のカフカ」がボリューム陳列。文芸書も積むべきタイトルがちゃんと関連書展開されていて、まるで隙の無い売場です。ちゃんとコメントPOPもついてます。カタログ棚の品揃えもまずまずですね。突っ込みどころがなくてつまらないぞ!
唯一不思議に思ったのが、書籍情報社の「東京BOOKMAP」があちこちで平積みされていたことでしょうか。(↓これ)

東京ブックマップ―東京23区書店・図書館徹底ガイド(ネット対応版)〈2005‐2006年版〉

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まぁ新刊だから積んでるのは不思議ではないとも言えるですが、同系統の「ブック・ナビ東京」が棚に1冊しかないのですよ。(↓これ)ちょと不自然じゃないですか?
ブック・ナビ東京―必ず見つかる!書店&図書館800件徹底ガイド

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この待遇の差は何なんだ?と思い、ブックナビを調べてみると、今更気づきました。ブックナビの方には啓文堂書店が全店まるっきり掲載されていません。索引にも載っていません。うわー知らなかった。啓文堂ボイコットですよ。なんでこんな事になっているのでしょうか、事情ご存知の方は教えてください。すごく気になります。
さて、話は戻ってCゾーンです。ビジネスやパソコン書は、啓文堂の得意分野ですね。品揃えや棚作りに関してはさすがです。私もビジネス書1冊購入しました。売場奥にある洋書が中途半端なのが玉に瑕ですね。Aゾーンの美術書と一緒にしたほうがよいのではないでしょうか。
総合評価70点。非常に基本に忠実な売場です。在庫も豊富だし探しやすいし、駅前立地だし便利なことこの上ないのですが、ちょと人間味というか愛嬌に欠ける面がありますね。たしかに今の売場は、出来杉君のように模範的で立派な印象なのですが、ドラえもんファンとしては、ジャイアンの破壊力やのび太のダメップリに魅力を感じていたりもするわけです。これから本当に地域住民に愛される書店を目指すのであれば、少し固いイメージのある啓文堂のフォーマットを崩してでも型破りに面白い提案を期待したいなぁと思います。正直今はちょと物足りないですね。在庫タイトルや坪数とかじゃない、何かが足りないんだと思います。