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アマゾン・ドット・コムの光と影

アマゾン・ドット・コムの光と影

以前、ここでもとりあげた横田氏のアマゾン潜入レポート(id:chakichaki:20050123)が、加筆されて書籍化されました。内容はほぼ同じなのですが、私がありえないと指摘していた「アマゾンが取次化する」という論考は削除されていました。物流センターの内情が半分ぐらい書いてありますが、昔クロネコの物流倉庫で3年ぐらい働いていたので、あまり新鮮には感じず。多分アマゾンの倉庫でなくても、物流の現場はどこも同じようなもんでしょう。新しく載っていた情報で興味深いのは以下の通り。
①2004年のアマゾンジャパンの売上は500億ではなく、最低でも680億。
bk1の石井社長の予測では、日本のネット書店全体の売上ポテンシャルは1800億程と見積もられ、アマゾンは将来的には1000億(書籍だけで)を達成できそう。
③アマゾンはBOOKOFFと取引を開始している。
やはり、③が気になりますよねー。どうしても。基本的に単品管理を放棄しているブックオフが、単品管理の鬼のようなネット書店とどう絡むのか、非常に興味深いものがあります。アマゾンが本格的に中古本通販に手を出すということなのか、それともハードオフに代表される本以外のリサイクル品の通販で業務提携をするということなのか、あるいは全然違うことをしようとしているのか。評価B