以前、「夕凪の街桜の国」について言及した際に、日本人はすべからく
靖国の
遊就館に行くべきだ、と書いた記憶がありますが、訂正します。この本を読むだけでもいいです。新書としては最高レベルの出来映えの本で非常にわかりやすく、説得力のある論法で、
靖国の抱える矛盾点や問題点を解説してくれます。10年前はすごかった
遊就館の展示も今は随分大人しくなってしまいました。
靖国の本質を正しく知るには、こうしたガイド本が必須になってきた時代なのかもしれません。評価A+
その
靖国論を今度、
幻冬舎から出すらしい
小林よしのりの沖縄論。表紙がこんなんなので売れねー!在庫が余ったので購入してみました。瀬長亀次郎の話とか、かなり勉強になりました。私も沖縄についてはあまりにも無知なので、たとえ
小林よしのりの漫画が歪んだ情報だったとしても、摂取せねばなるまい。小林氏が右翼だの左翼だのにいちいちこだわっているのは、私の世代にとってはもはや時代錯誤的に見えるのですが、内容としては、沖縄経済の現実と沖縄における「
反日」の現実を一端でも伝えてくれていて有意義な本でした。ただ、残念なのは、ちっとも面白くなかったこと。評価C+
その小林氏が西部さんと低レベルな会話をするシリーズ第6弾。売れているらしいので、ちょと怖くなります。相変わらず西部さんは絶望的になるぐらい頭が悪いですね。何度読んでもそう思います。西部さんの話で唯一納得したのは、
ライブドアVSフジテレビは世代間戦争だと言われているけれども、本質はそうじゃない、という話だけ。そこだけは鋭いなと思いましたが、他の箇所ではやっぱりいつものアホな西部さんでした。評価D
なぜ、この手の反
自虐史観論者はこんなに頭が悪いんでしょうか。受けてきた教育が悪かったんだろうなぁ。物事を客観視する、とか自己を相対的に見るという能力が明らかに欠如している方が多いのです。残念ながらこの本で読んでもいいと思われるマトモなところは第5章「
大東亜戦争の隠された真相」だけだと思います。後は頭の悪さを激烈に告白する内容になっているだけかと…。読むと頭の悪い方の思考術が乗り移ってしまいますので、読まれないほうがよろしいかと。評価D−