レンダリングタワー

レンダリングタワー

本屋大賞の候補作読まないといけないんですけどねー、と思いながらも宮沢章夫の新刊がでたらそっちを優先させてしまう私。これは宮沢節炸裂で、笑いっぱなし。やはりエッセイを書かせると天才的に面白い。しかし意外と彼の文体はコピーしやすいので、私も時々使ってみようと思います。評価B+
蒼天航路(35) (モーニング KC)

蒼天航路(35) (モーニング KC)

蒼天航路(36)<完> (モーニング KC)

蒼天航路(36)<完> (モーニング KC)

本屋大賞の候補作読まないといけないんですけどねー、と思いながらもあの蒼天航路が完結してしまうとなると、読まずにはいられない私。以前なぜ劉備曹操でなく、関羽のみ神になったのか不思議という感想を書いたおぼえがあるのですが、この完結編はその問いに対する王欣太的回答。つまり関羽を神としてプロデュースしたのは曹操であるという発想。神をプロデュースするわけだから神より偉いわけですね。うまいなぁ。三国志を描き切るのかと思ったのですが、曹操の死であっさり物語は完結。潔い。シリーズ評価A−
GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)

GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)

本屋大賞の候補作読まないといけ(以下略)富士見ミステリー文庫の唯一の売れ筋?だからなのか、どこの書店にも積んであるので購入してみました。桜庭一樹は初読。ストーリーは美少女ツンデレヒロインが探偵役になって他愛もないお馬鹿事件を解決するというもので、軽く読めます。しかし、行間ににじみでる教養とマーケティング的に売れる要素をうまく詰め込んで処理しているプロの仕事ぶりには非凡の才を感じました。このシリーズはもう読まないと思いますが、他の評判になってるやつは読んでみたいと思います。評価B−
死神の精度

死神の精度

本屋大賞の候補作読まないと(以下略)ということで、ようやく重い腰を上げ、一番薄そうなこの本からチャレンジ。直木賞候補にもなってましたが、そんなに面白いのでしょうか?
結論からいうと、面白くない。トリッキーなだけでした。前半はわりとよかったんだけど、第一話の歌手がどう後半に絡むのかと思ってたら、そんな絡み方かよ、という第4話以降の後半が失速。後半が前半よりも面白い話であれば、評価できたんですけど。これもパスかな。評価B−