さくら

さくら

本屋大賞(以下略)。実はあまり文芸作品を読みませんので、こういう小説はこういう機会でないと手に取らないのです。生と死とセックスと家族の崩壊と再生という、ばりばりの純文学王道テーマなので、どこかで読んだ感がずっとつきまとうのですが、飽きずに最後まで読んでしまいました。若い頃に感じる痛みとか透明感とか、吉本ばななを最初に読んだときほどの衝撃は受けなかったものの、似た空気を感じる非凡な才能だと思います。
昨夜の夢に少年時代に飼っていた犬がでてきました。数年ぶりの再会でした。評価B+