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- 作者: 島本理生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/02/28
- メディア: 単行本
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島本理生は前にも書いた気がするが、この作品を読んで確信に変わった。江國香織のあとを継ぐのはこの人に間違いない。うますぎる。しかもそれでいて技巧的でない。まだ若いし、それがゆえに作品世界の広がりがどうしても幼いというところが、欠点と言えば欠点なのだけれども、この作品に関しては「きっと子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、子供だったから、愛してるってことに気付かなかったんだよ」と逆手に取られていてぎゃふん。これからこの人はどんな傑作をうみだしていくのだろうか、それはまた私の心をえぐる様な作品なんだろうなぁ、読みたくないなぁ、と思いながら、こんなブルーな気分で町田康の「告白」を読まなければならないのだ。あかんのではないか?評価A−