2月は逃げると言いますが、今年の2月の忙しさときたら!(店はヒマでしたが)

他人を見下す若者たち (講談社現代新書)

他人を見下す若者たち (講談社現代新書)

表紙、というか帯のインパクトが強烈で、購入してしまったのですが、大失敗でした。こんなにしょうもない新書は久しぶり。読む必要なし、と断言してよいです。
心理学者である著者が、近頃の若いもんは調で、昔はよかった、優しさや悲しみがあった、今の若者にあるのは「怒り」だけだ。しかも実に些細なことにしか反応しない、みたいな印象論を語ります。論拠はありません。著者によると、近頃の若いもんを心理テストすると仮想優越感(つまり他者を見下す感情)にあふれているそうで、実に嘆かわしいみたいなニュアンスなのですが、じゃあ昔はどうだったの?となるとデータも提示されず、比較すらされていません。こんなんでよく学問と言い張るなぁと、思わず著者を見下してしまう私です。評価D−