「
福翁自伝」より
緒方洪庵の
適塾において
福沢諭吉と
前野良沢の不思議な縁の話が印象的。その他、
勝海舟が増田屋に二百両をつき返したエピソードとか、ヨーロッパでは日本開国の英雄はペリーではなく
プチャーチンになっているとか(
シーボルトがそう紹介した)、ペリーがアデランスだったとか、色々と知らないエピソードがたっぷりで今回も満足のいく内容。「
陽だまりの樹」の手塚良仙もゲストで登場しますしね。しかし、途中で関白の
鷹司政通が朝廷側の使者として出てきたときに、彼が尊号事件の時の
鷹司輔平の孫であるという説明がなされていたのですが、「尊号事件」が、どんな事件だったか完全に忘れてしまっている!
松平定信の頃の話だったっけ??
私の所持している「
風雲児たち」の
潮出版社版は実家に置いてきてしまって現在行方不明。しょうがないのでこれを機に
リイド社のワイド版を全巻購入することを決心。勉強しなおさねば。評価A−