風雲児たち 幕末編 (9) (SPコミックス)

風雲児たち 幕末編 (9) (SPコミックス)

福翁自伝」より緒方洪庵適塾において福沢諭吉前野良沢の不思議な縁の話が印象的。その他、勝海舟が増田屋に二百両をつき返したエピソードとか、ヨーロッパでは日本開国の英雄はペリーではなくプチャーチンになっているとか(シーボルトがそう紹介した)、ペリーがアデランスだったとか、色々と知らないエピソードがたっぷりで今回も満足のいく内容。「陽だまりの樹」の手塚良仙もゲストで登場しますしね。しかし、途中で関白の鷹司政通が朝廷側の使者として出てきたときに、彼が尊号事件の時の鷹司輔平の孫であるという説明がなされていたのですが、「尊号事件」が、どんな事件だったか完全に忘れてしまっている!松平定信の頃の話だったっけ??
私の所持している「風雲児たち」の潮出版社版は実家に置いてきてしまって現在行方不明。しょうがないのでこれを機にリイド社のワイド版を全巻購入することを決心。勉強しなおさねば。評価A−