書籍・文具のロス率は1.77%
一昨日の文化通信より。
「全国小売業万引被害実態調査」は主要な小売業26業種900社を対象に、今年2―3月に実施、回収率は47・4%だった。書籍・文具小売は30社を対象にし、16社が回答した。
年間被害件数は平均285件、1社当たりの平均被害件数はホームセンター・カー用品が最も多く1440件、次いで総合ディスカウントストアが453件、スーパー440件、書籍・文具296件、生協288件、ドラッグストア249件だった。
万引犯確保時の人数は単独犯が83・5%と圧倒的に多く、2人組み8・9%、3人組み2・7%、4人組み以上1・4%の順。また、万引犯の年齢で、書籍・文具は小学生3・6%、中学生28・0%、高校生16・5%と圧倒的に青少年が多いという特徴が出ている。
年間での総売上に占める不明ロス金額の割合は、平均で0・97%。最も高いのは生活協同組合の3・18%で、次ぎに書籍・文具が1・77%で続いている。
ロス金額のうち万引被害と推定される金額の比率についての意識は、全体では「10%未満」が29・1%と最も多かったが、「50%以上」とする答えが楽器・CDで62・5%、書籍・文具で43・8%と両分野が高い。
このロス率の算出方法は、「単品管理を行い、ロス金額を算出する」が46・1%、「決算上の粗利益からロス金額を推定する」は16・3%、「その他の方法」は17・7%。書籍・文具は粗利益からの推定の比率が約68・8%と高かった。
うちの店のロス率もこの平均値に近いのですが、万引き対策は一筋縄にはいかないものです。コンサルとか入れてるみたいなのですが、効果あるんかなー、という気もします。
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