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- 作者: 小畑健,大場つぐみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/07/04
- メディア: ペーパーバック
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多分読者の期待していたベタなラストはこんな感じです。
ニアとの壮絶な頭脳戦に挑むライト。しかしライトが裏をかいていたと思っていたニアは、さらにその裏をかいていた。ライト大ピンチ。しかし、読者すらとうの昔に忘れていた伏線がここで生かされる。ライトがいざというときのためにデスノートにあらかじめにこうした事態に備えてわざと生かしたまま操っていた○○が登場したのだ。完全に予想外の展開に敗れ去るニア。高笑いするライト。しかし、完全勝利かと思われたライトが突然その○○に刺されてしまう。「何故だ!私にミスはなかったはず…」死にそうになっているライトにリュークが問いかける。「おまえデスノートに〜〜って書いてあったじゃん。これってこういう意味じゃないの?」つまりライトの書いた文章はダブルミーニングだったため、リュークが解釈を間違ってしまい、それがためにライトが刺される羽目になってしまったのだ。「馬鹿な…」息絶えるライト。これで関係者全員が死んでしまった。それをニタニタ笑いながら眺めるリューク。「やっぱ人間ってすごくおもしれー」次なる標的を探して旅立つリューク。次にデスノートを拾うのはあなたかもしれない(完)
多分こういう話だったら「ベタなんじゃー!」という批判はあるにしても、ここまで非難は浴びなかったのでは?という気もします。つまり読者は次の3つの条件を物語に求めていたのではないでしょうか?
①読者の想像をこえたところでライトのうった手が勝負の決め手になる②ライトは全くミスをしていないのに自分の計算外のことが発生してしょうもないことで死ぬ③リュークは最後まで天然ボケキャラを貫く
意外な展開ばかりなのもいいけど、やはり最後は読者のカタルシスは満足させないとね。評価B