棚は生きている―私の店から“パピルスの夢”を伝えたい

棚は生きている―私の店から“パピルスの夢”を伝えたい

書店コンサルタントの青田先生の最新作。毎回出るたびに拝読して感心しております。今回は、新文化紙上やいろいろなところで書かれていたエッセイを集めたものが中心になっています。その分、書店のコンサル理論を学ぶというよりかは、実際の時流に沿って各書店がどのような生き残り策をとろうとしているのか、そこにはどのような意図があるのかを詳細な解説を交えた実践編といった趣きで、これまたとても勉強になる本です。責任販売制にまつわる出版社の4つの提言を検証されている話とか、日書連がWEB上で書店員向の研修プログラムをつくったとか、くまざわ書店の雑誌売場がすぐれているとか、最近書店をまわる余裕がなくなってきたので、勉強不足を痛感しました。いけませんね、こんなことでは。というわけで来週から私も遅まきながら日書連の書店研修コースを受講することにしました。楽しみです。(http://www.netlearning.co.jp/clients/nisho/topics.html
ところでそんなレベルの高い本書において、拙ブログを紹介していただき、青田先生ありがとうございました。全然知らなかったので本気で驚きました。すみません、この本を読まれてここを訪れていただいた方、失望されたかもしれません。最近は結構どうでもいいことを書き散らかしておりましたので、かなり反省いたしました。青田先生の顔に泥を塗らないよう、もうちょと内容を充実させていくようにします。
あと、来年秋刊行で予告が載っておりました青田先生の次回作のタイトルが「書店最終戦争」になっておりました。いよいよ業界ハルマゲドンの時代なのですね…。