ブックオフ自由が丘店
久々に本屋ミシュランをやってみます。今日の標的はブックオフの自由が丘店。次世代型のブックオフを作りました!しかも自由が丘に!とあのブックオフが自信をもって宣伝してるくらいですからタダ者でない感がビンビン伝わってくるのですが。さてどんなお店なのでしょうか?
自由が丘の駅を降りてロータリーを抜けたすぐの場所にお店がありました。よくこんないい場所が空いてました。しかも1F2Fの二層路面店です。やや!この場所は青山ブックセンターの目の前じゃないですか。間口が狭くて2階にあるABCはきついでしょうね。ロータリーにある不二屋書店もうかうかしていられないでしょうこれでは。
さあ入ってみましょう。どのへんが次世代型ブックオフというのでしょうか。まず入って最初に目に付くのは、おおっ!ベストセラーコーナー。ブックオフと言えばいきなりコミックが定番なのですが、この店は店の顔とも言える入口すぐの一等地に書籍ベストセラーを持ってきました。しかもALL面陳コメントPOP付き。やるな!どうやらブックオフはベストセラーの多面陳列仕掛け販売を学習した模様。かなり新刊書店を勉強してますね。
もっとも、ベストセラーコーナーの棚は一瞬で終わり、そこからはいつも通りのコミックの棚。それにしてもいい品揃えだなぁ。単品管理してないのにどうやってこの開店在庫を作ってるのでしょうか、本当に謎です。
コミックはどこの店も大差ないので壁沿いに1階をぐるっとまわってみることにしましょう。コミックの隣には、ゲームやCDやDVDの中古が並んでいます。そこをスルーすると雑誌&実用書の棚が出現。もともとこの分野はブックオフが苦手とする分野なのですが、この店は違いました。このゾーンをライフスタイルエリアと銘うって逆に強化しているのようなのです。
例えば雑誌の棚を見てみましょう。バックナンバーが異様に充実しています。しかもCanCamなどの女性ファッション誌があるかと思えばEsquire、Pen、Casaなどがきっちりそろっており、GAまで揃っているという、ブックオフにあるまじきハイセンス。何なんだ?このオシャレ感は…。うちの店GA扱ってないんですけど。
よく見ると床は絨毯だし、通路には観葉植物は置いてあるし、備品も紙っぺらのものが布製になってるし、店員の制服も汚いジーパンエプロンじゃない黒服だし、BGMもさりげなくジャズを流しているし、「いらっしゃいませぇ!」と大声でやまびこ挨拶はしてないし、結構いい雰囲気。細かいところにまでかなり行き届いた配慮をかけているのが見て取れます。やべぇ、しょうもない新刊書店なら完全に負けるぞ、これは。BGMの途中で「♪本を売るならブックオフ」のCMが入ってジャズの名曲が台無しになってるのが唯一の救いか?
衝撃をうけつつ2階にのぼってみます。2階は文庫+書籍のフロアです。階段のところには今度は文庫の仕掛け販売棚が設置されており、ちゃんとしたタイトルが全部面陳でコメントPOPつきで展開されてました。ゾーニングレイアウトのこともわかっとるなぁ、この店。しかも階段を上りきったところには、カフェまであるのです。
CafeBerry'sというらしいのですが私が行ったときは、店員さんが呼び込みをしておりました。ブックオフ&カフェですか、はあ、イチゴのタルトがオススメですか。すみません、いらないです。
いやー、すごいわこりゃ。この自由が丘店、3500万の売上予算で全ブックオフの中でも売上6位の好発進なのだとか。今年からTSUTAYAのカードでポイントがたまるらしいし、中古本のオンラインショップ(http://www.ebookoff.co.jp/index.jsp)でアマゾンに挑むらしいし、
参りました。ブックオフさん、株買ってもいいですか?総合評価85点