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世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

「国家の品格」の藤原先生が「博士の愛した数式」の小川洋子と数学について対談するという内容で、とても面白い。特に数学が世の中で一番純粋で美しい学問であり、美的センスがないと数学者にはなれない、とか、絶対に正しい学問というのは数学だけ（一度証明されると真実が覆らない）とか、その星に住んでいる生物の知的成熟度をはかるバロメーターは、数学でしか比較できない、というような話はとても刺激的。もっと数学者のことが知りたくなる１冊でした。評価Ａ−

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

このトリックをどうやって映画化するのかは知りませんが、苦労するだろうなぁ…。文庫化されて非常によく売れている本作ですが、個人的評価は×。登場人物の中で誰一人として好きになれない作品は、基本的にいい作品ではないと思っています。評価Ｃ

僕と先輩のマジカル・ライフ (角川文庫)

これも文庫化されたので読んでみましたが、あまり面白くありませんでした。こういう、無理やり物理現象で怪現象を説明しようとする話は基本的に好きではありません（探偵ガリレオとか）。北村薫の私シリーズくらいさりげない不思議だったらいいんですけどね。評価Ｃ−

姉飼 (角川ホラー文庫)

単行本の時のあのものすごいインパクトのある表紙が随分とおとなしくなってしまった文庫版ですが、中身はさすがに面白かった。すばらしい。評価Ａ−