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- 作者: ロバートマキャモン,Robert McCammon,二宮磬
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2005/07
- メディア: 文庫
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で、どうだったかというとですね、これは本当にすばらしかった。ものすごく長いのですが、長いことがまったく苦痛にならない。いつまでも読んでいてもいい。最後なんか、えー、もう終わっちゃうの?と思ったぐらい。
小川洋子の「ミーナの行進」などもそうなんですが、子供時代を描いた作品は、ノスタルジーがテーマとなることが多いものです。この作品はもちろんそういう要素もあるのですが、ミステリサスペンスとホラー、ファンタジー、アドベンチャーの各要素が奇跡的なまで高い完成度で全編にわたってちりばめられており、しかも個々のエピソードが、それぞれ短編にできてしまうくらい全部面白いのです。そしてそれが団子のように一本の串で貫かれて大きな話の流れに沿って物語を構成しているという、非常に技巧的なのにそれを感じさせない神業に近い小説なのでした。こういう本を読めると幸せ。評価A+