新耳袋殴り込み

新耳袋殴り込み

新耳袋に登場する最恐の心霊スポットに、ビビリな著者がわざわざ真夜中に踏み込んでいくという無謀な本です。あほです。そして相当怖い目にあっています。何せ突撃取材しているところが、新耳袋でも指折りの名所。よく無事に生きて帰ってこれたものです。
新耳袋の代名詞ともなっている第四夜の「山の牧場」(http://blog.livedoor.jp/kobateck/archives/cat_50012757.html)をはじめ、第六夜の「幽霊マンション」(http://homepage2.nifty.com/masahito4492/ayakashi/yuureim_open.html)、新耳袋には登場しないけど北野誠の「続おまえら行くな」に登場した呪いのビデオ(http://e-mov.com/movhtm/sinrei/usiro.htm)の舞台となったホテルの廃墟、そして人が消失するという噂の第七夜の「天狗神社」にわざわざ行くのです。怖がりなのに。真夜中なのに。お約束通りカメラや機材が壊れていくのに。
ところでこの本を読むまで、私はこの天狗神社の話をすっかり忘れていて、もう一度読み返しました。新耳袋内ではそれほど印象に残る話ではなかったのですが、実際に行った体験談を読むと異常に怖いです。心霊スポットというより、異常スポットと言っていいかも。
ところで、「新耳袋」史上最恐の話と言えば、第四夜に登場する「八甲田山」。何せ、そのあまりの内容と話の持つ呪力の強さに、著者のお二人が話を封印してしまったほど。新耳袋には、その封印される途中までの話が収録されているのですが、それだけでも他の怪談と比較にならないぐらい怖い。ところで、その八甲田山にも行こうとする突撃取材陣に対して、新耳袋の木原さんと中山さんは、あそこだけは行ってはいけない、と警告します。他の心霊スポットには「行かないほうがいいよ、止めないけど」だったのに。そして結局著者は、行くことができないのですが、その理由とは?
怖すぎです。