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- 作者: 星野之宣
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/08/30
- メディア: コミック
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アジアの南方系海洋民族(日本では隼人)に伝わっていた浦島太郎伝説と海幸彦山幸彦伝説、そして斑竹姑娘伝説を、紀貫之が合成したり分断したりして編集したものが竹取物語だというインパクトのある説を展開します。古代人が星の形を筒状であると考えていたことや、竜宮城=天球の外の世界であるということ、月がその入口であると考えられていたことなど、非常に説得力があり、これまでの宗像教授のエピソードの中でも最高の出来ばえです。住吉大社の三神がオリオンの三連星のことであると断ずる第二話もよかった。
第三話の「黄泉醜女」は、1994年に発掘された熊本の前原長溝遺跡から発掘された異様な女性人骨を、メドゥーサ、イザナミ、イワナガヒメと結びつけて考える快作。今回はレベル高かったです。評価A