スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学

スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学

この本はですね、乱暴に言うと、スタバでラテを頼むとき、ショートサイズは240mlで310円なんですが、グランデだと480mlと容量は倍になるのに価格は410円と100円しか違わないから、グランデが一番お得ですよね、グランデを買いましょう、という本なんです。
しかし、あえて言わせてもらいましょう。一番お得なのはグランデではありません。一番お得なのは、ベンティなのです。
ベンティって何?と思われる方も多いでしょう。何せ看板にのってない店が多いですから。ベンティは一番巨大なサイズで590mlのカップです。500mlのペットボトルを余裕で超えるスーパーサイズ。あまり日本人で頼む人はいないでしょう。こいつが、ラテだと460円。ショートに150円プラスするだけで、量は2.45倍になるわけですね。これはお得だ。
ベンティがお得なのは量だけじゃないんです。スタバのラテはサイズによって濃度が微妙に違うことをご存知ですか?ラテはミルクにエスプレッソショットを入れることで作られるのですが、ショートサイズの時に入れられるのは1ショット(=30ml)です。ところがトールサイズでも同じく1ショットなんですね。つまりトールサイズは、ショートに比べてコーヒーの味がやや薄い、ということになります。グランデでは量が倍になった分、エスプレッソは2ショットはいるので濃度はショートと同じに戻ります。そしてベンティは3ショット入るので、全サイズ中、一番味の濃いラテになるのです。
つまり結論はこうなるでしょう。
「スタバではベンティを買え!」
でも飲みきれないうちに冷めちゃうんだよねー。