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2007年9月現在、ネット上のさまざまなフェイズで発生している現象から、ここ数年でおこるであろう未来を予測してしまおうという本。これは過去読んだどのウェブ2.0関連の本より簡潔で有益で示唆的な内容だった。なお、おそらくあと半年もしたら情報が古くなって陳腐化してしまいそうな世界の話なので、今、読むことをおすすめする。遅くとも年末までだ。
キーワードは「マネタイズ」「マジックミドル」「行動分析型広告」「仮想通貨」「ネタ視聴」などだ。無秩序に氾濫しているかに見えるこうしたウェブ関連のキーワードは、ある一つの方向性に集約して整理されていくことが、この本を読むととても明解にわかる。コンテンツ業界に身を置く自分としても、今後の方向性がかなりスッキリと見えてきた。すごい。必読でしょう、これ。
ちなみにこの本によると、雑誌は近い将来インターネットに完全に食われる。NHK以外の日本のテレビビジネスは十年以内に崩壊する。新聞は非営利事業としてしか生き残らない。セカンドライフバブルはまもなくはじける。