キルドレって早い話ニュータイプってことと捉えたとすると、クサナギがニュータイプに復帰する話ということになりますか。
さすがにシリーズもこれだけ長く続くと、このシリーズが売りにしていた詩情が薄れてしまって、読んでいてさっぱり感動がないです。フーコとの逃避行の話はまあまあよかったですが、だまされる人が100%存在しない叙述トリックとか、何か意味があったんでしょうか?
工学部・水柿助教授の逡巡 (幻冬舎文庫)

工学部・水柿助教授の逡巡 (幻冬舎文庫)

そんな私が100%だまされて買ってしまったこの一冊。実はノベルス版で購入してすでに読んでいたのに、そうと気づかずに文庫判を買ってしまったのです。でも再読してみると結構これが面白い。大学助教森博嗣は、いかにして作家になってしまったのか、の過程が、コメディチックに書かれていて、かなり興味深いですよ。