JR東日本の文庫本自動販売機
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200712190101.html
今話題の文庫本自動販売機を見に行ってきました。池袋、恵比寿、田端、中野、西日暮の5駅で設置されていて、恵比寿では月450冊約20万円の売上なのだとか。
こんな機械でした。16点陳列できるようになっていて、どれもビニールパックされておりフックでぶら下がっています。ちょっと購入してみましょう。
後ろから機械のアームによってフックにぶら下がった文庫本が押され、ボトンという音をたてて取り出し口に落ちてきます。なんか変な感じですね。袋の中にはKIOSKオリジナルの文庫カバーも一緒にパッキングされてます。おやおや、スリップはついたままですね。どういう基準で品揃えをしているのか確認してみましょう。リンク先の記事には、
1台の機械に16点が並ぶ。たとえば京極夏彦『魍魎(もうりょう)の匣(はこ)』、安野モヨコ『美人画報』、水木しげる『総員玉砕せよ!』……。亀和田さんが言うように、確かに傾向がつかめないラインアップだ。
とありますが、書店員ならある共通点にきづきますよ!ではここでクイズです。この文庫本自動販売機に並べられていた次の16タイトルに共通することとは何でしょう?
このラインナップの不自然さ、すぐにわかりますよね?さて正解は…?
はい、全部講談社文庫ということなのでした。文庫の自動販売機と言いながら、正確には「講談社文庫の自動販売機」になっておるのです。これって裏でどういうスキームになっているのでしょうか?少なくともブックエクスプレスは絡んでなさそう。絡んでたら講談社文庫だけにならないでしょう、普通。ということは、本のMDをやっているのは自動的に講談社の文庫事業部ということになりますか。何となく、倉庫で在庫がだぶつき気味のものが選ばれているような気がするのは気のせいですか。いや、なんとなく、この機械にコーンウェルの新刊とか、宮尾登美子の「篤姫」とかは並ばなさそうだなぁとそんな気がしたものですから…。