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- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: ハードカバー
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ついでに、この作品は映画化もされるだろう。伊坂幸太郎の過去作品の中でも最も映画的なエンターテイメント性が高い。もう映画化権の争奪戦は始まっているんじゃないだろうか。ちなみに想定するキャスティングだが、主役は織田裕二で決まりだ。ヒロインは深津絵里あたり。アイドルはしょこたんかな?親父は泉谷しげるな感じだ。
私は、伊坂幸太郎が「魔王」で発していた政治的メッセージには、どちらかというと反対の立場をとる人間なので、今作品の政治的メッセージもむしろ不快にうつる。ただ「魔王」と違って今作品は、それをテーマにして一級のエンターテイメント作品に仕上げているところがすばらしく、伊坂幸太郎には「たいへんよくできました」とハンコをおしてあげたい。
ただし新井英樹の「ザ・ワールド・イズ・マイン」と読み比べるとどうしても見劣りするので、評価は若干辛めとする。
評価A−