女子の古本屋

女子の古本屋

女性が経営する個性的な古本屋さんを岡崎武志氏が取材してまとめたもの。
とりあげられている店は、古書日月堂八重洲古書館、海月書林火星の庭旅猫雑貨店、ポポタム、蟲文庫トンカ書店、古本海ねこ、興居島屋、呂古書房、石田書房、山猫館書房の13店舗。
この本を読んで思ったのは、ここに登場する方々に共通なのが、書店をやる=生き方になっているということ。職業を選ぶとか、商売を選ぶとかじゃなく、書店で働くこと=人生そのもの、つまり生き方を潔く選んでいるという感じなんです。特に「火星の庭」の前野さんの話は、すごすぎました。インタビュアーの岡崎さんの取材と文章もよくこなれていて、非常に面白い本でした。
ところで文化系女子(こう括ってしまうと多分反発されるんでしょうけど)の方って、どうして猫好きが多いんでしょう?今回取材した中でも13店舗中3店舗に店名にネコがつきます。「蟲文庫」の田中さんも店で猫を飼ってます。世の中的には圧倒的に犬派が多いのに、この偏りは何なのでしょう?この犬猫問題については、また別途考察してみたいと思います。