スーベニアフロムトーキョー

chakichaki2008-07-01

久々に帰ってまいりました勝手に本屋ミシュランは、乃木坂にあります「スーベニアフロムトーキョー」から参りましょう。
このお店は、昨年新しくOPENした国立新美術館のミュージーアムショップです。ただのミュージーアムショップと思ったら大間違い。インテリアショップのCIBONEがプロデュース、ロゴデザインは今をときめく佐藤可士和氏、内装デザインは形見一郎氏、書籍のディレクションをバッハの幅允孝氏というオールスターメンバーで作ったお店なのです。さてどんなお店なんでしょう。
国立新美術館の地下1階にあるこのお店には、正面玄関から最初に見える下りのエスカレーターを使っていきます。ここに入るだけであれば入場料は無料なので、チケットは買わずに黒川紀章氏デザインの建物に入りましょう。エスカレーターからは壁一面に佐藤可士和氏のロゴデザインで何かごにゃごにゃと書かれているのを見ることができますが、誰も読んでいないと思われるのでとりあえず無視します。
入口周辺に置いてあるものは、ミュージーアムショップなので基本はアート臭の漂う雑貨系です。書籍は、日本の伝統工芸品とかがおいてあるところにピエブックスとか青幻舎の紋様デザイン写真集とか置いて、そこに白洲正子がそろえられているという、まあいかにもという棚。このへんの品揃えはオサレ系書店どこにでも見られるもので特に目新しい点はありません。
奥に行ってみましょう。このへんからデザイナーズ雑貨が増えてきます。世界が注目するジャパニーズアートという切り口で、従来のミュージーアムショップでは見られなかったようなものが置かれていて結構面白い。平台にはテーマを決めてデザイナーズ雑貨が置かれ、ワンポイントで書籍とキャプションという構成になります。たとえばこれなんかは卵をテーマにした平台。

雑貨7に対して書籍3みたいな構成なので、どちらかというとアンジェに近いかも。

オサレ系ばかりかと思えば、コレジャナイロボとか自爆ボタンなんかが売っていたりして、茶目っ気もあります。
どちらかというと、雑貨を売りたい店であって、本のほうはオマケに過ぎない感じがします。この展開では多分本は売れないでしょう。
そういえば久々に、平積みアートの新しいタイプをこの店で発見しました。斬新ですが、さすがにこういう積み方をされると買いづらくないですか?本が傷んでしまう気がするのですが。