本屋大賞読書週間
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 122回
- この商品を含むブログ (178件) を見る
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (145件) を見る
舞台設定は歴史ファンタジーなんだけど、キャラクターの精神年齢設定がライトノベルレベルで、ストーリー展開は荒唐無稽としか言いようが無い無茶な話。基本的にキャラ萌え小説なので、キャラに萌えられるかどうかが、この話を楽しめるかどうかの大きなポイントだと思われます。歴史小説系の登場人物に「うそ〜、すっごぉぉい」とか言われると萎えるほうなんで、残念ながら私は楽しめませんでしたけどね。
上巻の帯でCoccoさんが、男子はこんな歴史ロマンが好きなの?みたいなことを言っているのですが、こういう小説が好きなのは女子のほうだろ、どう考えても。下巻の帯は三浦しをんと有川浩だし。これを楽しめる男子はむしろ少数派ではないのでしょうか。読み口が氷室冴子っぽいんで、男性ファンもいるとは思いますが、やっぱりなんとなくコバルト的かなぁという気がします。そんなことを言うと失礼ですか?そうですか。
ところで、私は運命に翻弄される悲劇のヒロインというやつが嫌いでして、昔アニメの「小公女セーラ」を見ていたときは、セーラの敵キャラだったラビニアとミンチン先生を応援しておりました。もちろんハイジでは、宿敵ロッテンマイヤーさん支持です。そんな私が、このテンペストで最もお気に入りだったのは、もちろん主人公真鶴の生涯にわたる宿敵、聞得大君こと真牛ですよ、真牛。あの強烈なツンデレっぷりと言い、作者にズタボロにもてあそばれてもくじけずがんばる所といい、たまりません。キャラクター人気投票をすれば必ず一位になるに違いありません。…って、めちゃくちゃキャラ萌えしてる自分に今気づいた。
評価B