マンガ家マンガが流行ってるんでしょうか?

アオイホノオ 2 (少年サンデーコミックススペシャル)

アオイホノオ 2 (少年サンデーコミックススペシャル)

島本和彦の自伝的コミック。ヤングサンデーからゲッサンに移籍して連載が再開されました。2巻は大阪時代の続編なのですが、あんなに面白かった1巻に比べると随分とトーンダウン。でも80年代をリアルに過ごした者にとっては、やはり懐かしいネタが満載。ソニーのβマックス、キャプテンハーロック金田伊功作画のアニメ、めぞん一刻への違和感。
ちなみにこのマンガで槍玉?にあげられている、高橋留美子あだち充は、その頃二人でもくもくと肉を食っていた、という本人たちの合作自伝漫画はWeb上で読むことが出来ます。面白いのでぜひどうぞ→(http://club.shogakukan.co.jp/detail_maisuihtos_001.html
青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

島本和彦あだち充高橋留美子がサンデー系なのに対して、小林まことはマガジン。1・2の三四郎の誕生秘話や、当時のマガジンの連載環境がいかに苛酷だったか(二人の同期は無理がたたって他界)を、いつもながら見事な構成力で描いている。それにしても、しげの秀一小林まことよりも年上だとは知らなかった…。こちらは吾妻ひでおの自伝的コミック。失踪時の話ではなくて、売れてなかった若い頃の話。吾妻ひでおらしい、幻想世界の住人たちがこれでもかというほど登場する(というか本人以外はほとんどクリーチャー扱いだ)ガロっぽい作品に仕上がっている。極貧のアシスタント時代の生活も、ここまでデフォルメされてしまうともはやファンタジー
あしめし (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

あしめし (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

貧乏なのは昔も今も変わらない漫画家アシスタントの実態を描いた実録アシスタント赤裸々絵日記漫画。これはかなり面白かったです。ていうか今回紹介した中で一番面白かったかも。アシスタントは注目されることが少ないだけに、こういうマンガは本当に新鮮。葛西さんこれからもがんばってください。ティーンズラブのほうも楽しみにしております。