人生で大切なことはすべて本屋さんに教わった

突然ですが本日をもちまして、書店員生活が終了となりました。
飽きっぽい私にとって、十何年も同じ仕事を続けられたというのは、奇跡的であり、それだけこの仕事が自分に向いていたのだと思います。
これまでお世話になった皆様、本当にありがとうございました。
4月からは別の仕事で頑張ることになりましたが、何年かしたら、書店にはまた戻ってきたいなと思っております。
内部にいる者の実感として、やはりこの業界は内部の自助努力では変革がどうにも難しく、変わるとするならば、もしくは変えようとするならば、おそらくは外側からの力によるものではないかと考えました。
今回書店員という仕事から一旦離れ、その枠組みの外側からアプローチすることによって、最終的にはお世話になった「本屋さん」という存在に、恩返しできるようになりたいというのが、私の遠大な目標です。
なので、戻ってきます。いずれ。
崩壊の危機が叫ばれているこの業界が、その時にどのような姿になっているかは、ちょっとわかりません。
3年、5年先ならともかく、10年先にはどうなっているでしょうか。
本屋の未来を心配する以前に、この国の未来もどうなってしまっているのかも、微妙ではありますよね。
でもどのような姿であれ、本屋さんはなくなっては、いないはずです。
それだけ本屋さんはみんなから愛されているし、これからも愛される存在になっていかなくてはいけないと思っています。
ひょっとしたら、今よりも栄えているかも知れませんけどね。
このブログは、閉鎖せずに続けることにします。話題も書店のこと本のことを継続して扱います。
さすがに最新の情報とか、業界の内部情報とか、そういうのはさっぱりわからなくなりますので、そういう話題はもうご期待いただけないと思いますが、逆に距離を置くことによって、また見えてくる別の風景があるのかもしれんので、そういうがあれば書きたいなとは思っています。
また、これまでの本屋さん生活での体験や、考えたこと、分析によって見えてきた未来については、文章にまとめようと思っています。5月の文学フリマに出展する予定だったのですが、多忙で無理になりました。また次の機会ですかね。
それでは、4月からもよろしくお願いします。