ビブリア古書堂の事件帖2

いつの間にか、25万部!?売れていたらしいビブリア古書堂の続編が出たので買ってきました。表紙はどこからどうみてもラノベですが、ヒロインの栞子さんのキャラクターがほんの少し偏りがあるだけで、わりと普通のそこらへんにいそうな人たちが活躍するお話だったためか、違和感なく一般の非ラノベ購買層をとりこめたのが勝因ではないかと思われます。
特別にぬきんでて面白いというわけではないのですが、本を題材にしたミステリというジャンルの中では、やはりかなり面白いほうではないかと思います。1巻ほどドラマチックな展開はなかったものの、この2巻も難解すぎない謎+絶妙の古書薀蓄知識+やや天然で清楚な美貌のヒロインとなかなか進展しないじれったい関係、という、誰からも敬遠されない要素でできあがっており、動きが無いのでアニメは微妙ですけどドラマにしたら相当面白いんじゃないかと思われます。もうすでにそういう話が進行してたりするんでしょうか。
ところで、この2作目で僕が一番気になったのは、とある事件で触れられる古物営業法の違反に時効があるという話。細かい話はネタバレになってしまうのでここでは触れませんが、時効なんてあったっけ?と思ってちょっと気になって調べてみました。この2巻でのケースに該当するのは古物営業法第24条の違反ということになりますが、24条違反の場合は罰則なしで、営業許可の取消しのみ。返却義務については1年間という時効があるみたい。知らなかったなぁ。
もっとも、古物営業法違反以前に、脅迫罪適用されるんじゃないの?という気がしないでもないけど。