図書館の主
- 作者: 篠原ウミハル
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/08/09
- メディア: コミック
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こんな感じで第一話が始まるこの『図書館の主』という作品ですが、すごくよいです。
スティーブンソンの『宝島』、オスカー・ワイルドの『幸福の王子』、ラーゲルレーヴの『ニルスのふしぎな旅』など紹介されている作品は児童書の名作中の名作ばかりですが、冒頭の宮本さんのように、こうした本との出会いで生き方が変わっていく人たちを、暖かく見守っていく連作短編になっていて、実に感動的なんです。
また一話ごとに、ハッとするセリフがあってそれもいいです。
第一話
「お前が本を選ぶんじゃない。本がお前を選んだんだ」
第二話
「この膨大な書物の中から自分だけの一冊を見つける。まさに宝探しじゃないか。その楽しみを奪ってどうする」
第九話の御子柴のセリフは、まじでかっこいいですよ。
「病気であろうとなかろうと、人はいずれ死にます。だからこそ、出会う一冊が大切なものになってほしいんです!」