和菓子のアン

和菓子のアン (光文社文庫)

和菓子のアン (光文社文庫)

はまぞうで検索したら光文社文庫の「和菓子のアン」が2つでてきまして、「?」と思ったら一方はkindle版でしたよ。kindle版なのに「光文社文庫」とか表示しないでほしいですね、意味がわからない。
デパ地下の和菓子屋さんでバイトすることにした、ちょっぴり太めの梅本杏子(通称アンちゃん)がお店で遭遇するちょっとした謎を、個性的過ぎる店長や同僚と一緒に解いていくお仕事ミステリ、ということで売れてるらしいです。
ミステリ部分はですね、わずかそれだけの手がかりで、そんな真相にたどりつけるわけ無いでしょ、というものが多くて、あまり関心しなかったんですが、随所に挟み込まれる和菓子ウンチクが、それはそれはもう美味しそうに響くので、むしろグルメ小説だと思いました、これ。和菓子屋さんに走りたくなる小説という評判は伊達ではないですね。
ところで和菓子屋さんと言えば、うちの近所の商店街にとても古めかしい店構えで、いつ見てもお客さんがいない謎の和菓子屋さんがありまして、何故その店がつぶれないのかずっと不思議に思ってるのですが、そのへんの謎も解明して欲しかった気がします。
評価 B