99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

この本、30万部も売れてるそうで、なかなか売れ行きの落ちない自己啓発書は珍しいので読んでみることにしました。日本中で働いている5000万人の人がたった1%生産性をあげただけで50万人の労働力が生まれる!という壮大な目的で本書は書かれたそうです。今の日本だと、そんなことが起こったら50万人分のクビが切られるだけじゃないのかという気がしないでもないですが、そうならないよう、私もがんばってこの本読んでみました。
結論からいうと、この本に書かれてあることは、基本中の基本、そしてそのまた基本であるということ。あまりにも基本的なこと過ぎて、仕事のコツというよりもprincipleとでも言うべきものも入ってます。一つのコツにつき見開き1ページを使い、読みやすい文章とレイアウトで、87個ものコツが詰まっています。
まあ、この本一冊読めば、他の自己啓発書は読まなくてもいいと普通に思えるぐらい、基本に忠実でなおかつ内容もしっかりしており、その上読みやすいというのが売れてる理由でしょうか。あと、ここに出てくる「これやりましょう」のハードルがすごく簡単なのも魅力ですね。
「とりあえず」という口癖をやめて「まず」に言い換えましょう、とか。今からでもすぐできるのがよいです。
個人的にもこの本を読んではじめようと思ったことは多くて、
会議のコツは特に、席順配置を考慮して座る(交流位置か対決位置かホワイトボードの近くか)、オーバーなフィードバックを心がける、ブレストとエバリュエーションは分ける、議事録は当日出す、など学ぶことが多かった。
メールのコツでも、BCCを使って、言いにくいことも一人だけに出すことで言える、というワザを学びました。これ便利そう。
文書作成は得意なほうだと自分では思っていたのですが、四角の使い分けは知らなかった。必ず報告書の冒頭に三点で要点をまとめることを要求し、それがないと烈火のごとく怒ったという瀬島龍三のエピソードも面白かったです。
コミュニケーションのところの「名前を覚える」「相手のプロフィールに興味をもつ」「たまには飲みに行く」は私は全部苦手分野なんですがその他、「あいつ使えないは敗北宣言と考える」「愚痴と意見は使い分ける」「他人と比べない」とか、読んでいてなるほどなーと思った次第。基本を忘れないようにしていきたいと思います。

評価B+