赤めだか

赤めだか

天才と称される立川談志師匠に入門し、落語家人生を歩んでいく談春さんの自伝的青春記。何から何まで修行である前座時代から、談志師匠の人生と落語に対する厳しいと一言程度では言い表せない姿勢と哲学を学べる二つ目の時代。そして真打へ。
朝日新聞に載っていた書評を読んだら無性に読みたくなり、一気に読み通しました。ひっじょうに面白いです。これは大当たりでした。個々のエピソードの面白さもさることながら、談春さんの文章もすばらしく、やはり噺家さんの操る言葉には何かの力が宿っているように感じます。
笑えて、泣ける。元々落語は好きで、老後の趣味は寄席通いにしたいぐらいの私ですが、この本を読んでたまらなくなってきました。老後の趣味と言わず、今のうちから落語にはまろうと思います。評価A