久々に更新です。仕事の関係で滞りがちですが、ようやく一息ついたので軽く書きます。先月ほどではありませんが、仕事が多すぎです。セルフマネジメントの形態を変更しないと、もう追いつかなくなってきました。

旭屋書店渋谷店9月末閉店

超駅前にあるというのに立地的には×という気の毒な書店でしたが、ツタヤに文庫タワー、啓文堂に、文教堂と相次ぐ渋谷地区の出店ラッシュに、ついに耐え切れなくなった模様です。あのテナント、跡地には何がはいるんでしょうね。個人的には結構好きな本屋だっただけに悲しいです。

 92/200

クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))

クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))

先日「クラインの壺」と同系統ということで、ご推薦をいただきましたので読んでみました。確かに同系統といえるのかもしれませんが、「クラインの壺」と比較すると、お子様ランチのようなボリュームと味気なさでした。ちょとファンタジー色が強すぎですね。もう少しミステリ色が強いほうがこのみです。評価C−

91/200

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

やたらに面白いのです。まだ二十代の伊丹十三が、六十年代のヨーロッパを舞台に自在に英語をあやつりながら本物のダンディズムを語る、という本。六十年代のダメダメだったころと比べると、現在の日本とヨーロッパの差って、大して変わらなくなりましたが、当時はやはりヨーロッパとの文化格差が圧倒的だった時代です。今から読めば滑稽に思えてしまう価値観もなきにしもあらずなのですが、どんな些細なことにも哲学をもって振るまうという伊丹十三の「男の価値観」は、いいね。最高。
ですが、山口瞳の解説「私は、この本が中学生・高校生に読まれることを希望する。汚れてしまった大人たちではもう遅いのである」には苦笑。あはは、私はもう手遅れでしたか。
しょうがないので残りの人生はちょとグルメに生きようかなと思ってみたりしました。吉野家の牛丼復活に並んでるようではミドル・クラスなわけですよ。悪かったな!(笑)評価B+