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扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)

「月の扉」は個人的には今ひとつだったので、どうなんだろうこの人、と思っていたのですが、あちこちで褒められているので読んでみました。うん、これはよく出来てます。主人公は密室殺人の犯人で完全犯罪めざして奮闘するわけですが、その完全犯罪を見破ろうとする探偵役のキャラクターがこれまでにない変わった設定。詳しく書くとネタばれになりそうなので、やめときますが、一読の価値アリです。息詰まる頭脳戦、期待以上の出来。評価B+
ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)

すでにミステリであることを放棄してしまった気もしますが、戯言シリーズの最新刊。あいかわらずお話は中学生が授業中に作る妄想みたいな話なのですが、読ませてしまう恐るべき実力。これを読んで久々にフレンチクルーラーが食べたくなり、ミスドで注文しましたが、あまり美味しくなかった。私はオールドファッションとエンゼルクリーム派なんです。評価B
一の悲劇 (ノン・ポシェット)

一の悲劇 (ノン・ポシェット)

仕掛け販売してたので購入。恥ずかしながら法月初体験なのであります。本作は「私が殺した少女」にちょと似てはいますが、あまりハードボイルドではなくて、どちらかいうとドンデン返しのために書かれた小説っぽい感じです。ただ、その展開も真犯人も途中で読めてしまうので、ややイマイチ感が…。評価C+これはミステリーではないと思いますが。サオダケ屋の山田真哉氏の出世作。実はこの山田さん、私の後輩なのですが、うだつのあがらない私と違って、いまや時の人。なんだか自分のはかない人生を思ってみたりと複雑な心境です。この小説自体の出来は、ちょっと褒められたものではなくて、このヒロインの女子大生とか必然性が全く無くて、どうかと思うんですが、もう、何を言ってもやっかみになりそうなので、やめときます。しょぼん。評価C−
99%の誘拐 (講談社文庫)

99%の誘拐 (講談社文庫)

この文庫がすごいの1位になってたので購入。
読んでみましたが、正直何がすごいんだか、さっぱり…。2004年ってそんなに文庫のレベル低かったのかなぁ…。評価C