積読百冊浄化作戦実行中。今日はライトノベル2冊。

推定少女 (ファミ通文庫)

推定少女 (ファミ通文庫)

桜庭一樹を読むのは2作目なのですが、なんともアンバランスな本作。主人公の少女の心情は繊細に描写されていてとてもリアルなのに、少年やお兄ちゃんの方はキャラっぽい。ゴシックなんかは、どちらもキャラっぽく描かれているので違和感はないのですが、ちょとこの本はそういう意味で完成度は低いように思います。ただ、リアルな心情描写自体はライトノベル界では珍しい気がします。評価C+
氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

米澤穂信が面白いと聞いて読んでみました。古典部シリーズというのだそうですが、学園生活における日常の謎を解いていくという、北村薫の私シリーズに通じる面白さです。結構気に入りました。表題にもなっている「氷菓」の謎解きですが、私は借金取りの方を想像してしまいました。アプローチは似ていたけれど大分答えは違いましたね。なおこの作品は、私の定義では、完全にライトノベルだと思います。評価B+