2006-05-15 ■ 積読百冊浄化作戦実行中。今日はライトノベル2冊。推定少女 (ファミ通文庫)作者: 桜庭一樹,高野音彦出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2004/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 52回この商品を含むブログ (192件) を見る桜庭一樹を読むのは2作目なのですが、なんともアンバランスな本作。主人公の少女の心情は繊細に描写されていてとてもリアルなのに、少年やお兄ちゃんの方はキャラっぽい。ゴシックなんかは、どちらもキャラっぽく描かれているので違和感はないのですが、ちょとこの本はそういう意味で完成度は低いように思います。ただ、リアルな心情描写自体はライトノベル界では珍しい気がします。評価C+氷菓 (角川文庫)作者: 米澤穂信,上杉久代,清水厚出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2001/10/28メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 956回この商品を含むブログ (574件) を見る米澤穂信が面白いと聞いて読んでみました。古典部シリーズというのだそうですが、学園生活における日常の謎を解いていくという、北村薫の私シリーズに通じる面白さです。結構気に入りました。表題にもなっている「氷菓」の謎解きですが、私は借金取りの方を想像してしまいました。アプローチは似ていたけれど大分答えは違いましたね。なおこの作品は、私の定義では、完全にライトノベルだと思います。評価B+