ストロベリーナイト

ストロベリーナイト (光文社文庫)

ストロベリーナイト (光文社文庫)

那須塩原死体遺棄事件(http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090419k0000m040058000c.html)のニュースを見ていて、この本を思い出してしまいました。発見状況がそっくりじゃないですか?
というわけで、お馴染みのいまさらベストセラー感想です。今回は光文社文庫の仕掛け販売タイトルで、「ストロベリーナイト」です。
「こんな警察小説を待っていた!」と帯にあったので、てっきり鳴沢了みたいなやつなのかと思って読んでみたのですが、意外にも主人公は女性。しかも容姿性格がアイドルタイプで、名前が姫川玲子ときてる。こりゃ全然ハードボイルドじゃないぞと思ったら、作者の誉田さんライトノベル出身だったんですね。どうりで。
アイドル然した主人公はちょっと微妙ですが、脇を固める刑事さんたちのキャラクターがなかなか魅力的。特に主人公に敵対するライバル刑事の嫌なヤツっぷりは、なかなかのもの。犯人があまりにもステレオタイプな「意外な真犯人」なので、途中で誰なのか想像ついちゃうところがちょっと残念ではありますが、続編があるなら読んでみてもいいかもなぁと思わせるぬるい一冊でした。
評価 B