神の守り人

神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)

数あるファンタジー小説の中でも別格の完成度と面白さを誇る「守り人シリーズ」
今回のプロットとしてはいわゆる「イヤボーンの法則」の一類型に過ぎないのですけれども、上橋さんが書くとこうも面白くなるのは何故なんでしょう。
今作のバルサとタンダの活躍は獅子奮迅。敵役シハナは「闇の守り人」のユグロ並みの強さと智謀を誇る強敵。ヨーサム、イーハン、スファルという渋いキャラクターも脇で魅力的に活躍します。
本当に「守り人シリーズ」を読んでるときの時間は至福。こんな世界レベルのファンタジーを、原書である日本語で読めるなんて、ものすごく幸せですよ、われわれは。