青山ブックセンター再開
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ABCの強みって結局は、あの立地と営業時間なのではないでしょーか。
一日中六本木店の店頭に立ってみましょう。
売り上げの折り返し地点は何と夜の10時です。売り上げの半分を深夜のお客さんに依存してるわけですね。
さすがの不夜城六本木も深夜になると人はまばらです。店内もガラガラ。
しかし、時々レジにやってくる人たちの買い物額は半端じゃありません。
5000円以下の買い物客がまるでいません。みんな領収書をきっていきます。
そりゃね、客単価も3000円とかになるっちゅうねん。
客数たった1000人で売上300万て、やっぱこれは何か違うでしょ。
紀伊国屋が万人に向けた店だとするならば、これは千人の限られた人向けの店でしょ。
六本木の胡散臭い「クリエイター」どもが、深夜であいてるのがABCだけなのでABCを褒める。
哀れな一般ピープルは「ABCはかっこいい書店なんだ」と刷り込まれる。
「LEON」世代は、別に本が好きなわけじゃないんだけど、「本がおしゃれに並んでいるという空間」にいるオレってかっこいい、と勘違いしてABCを褒める。
なんかねー、ABC礼賛って、盛り上がってるのはそんな感じがあるんですよ。
これを私は「ABC幻想」と呼んでいます。「バブル幻想」と言い換えてもいいかも。
ABCの在庫って、実はそんな大したことない気がします。
デザイン書などのメッカみたいに言われてるけど、そんなに量も無いし、
結構普通の本屋っぽい。文芸書も文庫もビジネス書もあるしね。
六本木のABCはかつては1億3000万以上、最近でも8000万売ってたから、日商220万でもかつての数字には届かなかないわけですが、まーがんばってくらはい。
わたしは、幻想に踊らされず、現実を見ることにいたします・・・。