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実は私はオシャレ系書店と俗に言われるセレクトショップが好きではありません。扱っている商材が私には「良い」とは思えないのですね。きっと感覚が違うんでしょう。でも世の中についていくために、世の中的にはこういう本が「オシャレ」とされている、だからこれがオシャレなのだ、オシャレでなければならないのだ、オシャであるのに違いない、という思い込みを日々実践している私なのであります。
はい、でこの本は、そういう「これがオシャレなんです。この本の良さが分からない奴は書店業界的に言えば、センスのない奴なんです」と暗に主張している本でして、当然ながら読むのは苦痛なのです。しかし私もプロの端くれ。セレクトショップの品揃えも研究をしなければならないわけなのですね。
内藤ルネ金子國義植草甚一宇野亜喜良堀内誠一和田誠柳原良平横尾忠則田名網敬一岡本太郎…。はあはあ。なるほど今はジャパニーズモダニズムがオシャレとされているわけだ。青山とか代官山では。私から見れば、この人たちのデザインや作品は、正直言って生理的に気持ち悪いとしか言いようのないものが多くて、こういうのを好む人たちがちょっと信じられません。まだ、いとうのいぢの方が信じられるかも(笑)。
なので、実は私は疑っています。この人たちは実は「オシャレ」ではないんじゃないの?ということを。この人たちをオシャレだと思っているのは、同じ時代を共有してきて、かつ今青山六本木とか中目黒界隈でお金をふんだんに持っているおじ様世代。その価値観を、押し付けられてるだけなんじゃないの?
とか。今日は新幹線の中で妄想炸裂気味でございました。評価C+