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マンガ嫌韓流

マンガ嫌韓流

話題になっているようなので、早速購入。昨今の韓国とか中国っておかしくないか?という、まことに共感できる内容となっています。主人公は浦飯幽助ではありません。
私はもともと大学で歴史(しかも近現代史)を専攻していました関係上、歴史観については一つ譲れない部分があります。それは「歴史は客観的事実のみを語るべきものであり、思想を混ぜてはいけない」ということ。この本で指摘されている韓国の歴史認識や、日本における自虐史観歴史認識はそういう意味ではもちろんのこと、「作る会」的な歴史観も思想が混ざり過ぎていて「歴史書」としては失格だと言えます。
この本はそういうところを一応ちゃんと踏まえようとしていて好感が持てます。あくまで正確な歴史的事実を基に論を展開しようとしてますから、言ってることの大部分は正しいと思うしね。ただ残念だったのは、日韓併合を正当化してしまったことでしょうか。「併合によって朝鮮半島の近代化を推し進めた日本はむしろ朝鮮半島に投資した側、だから感謝してほしいぐらいだ」という論法なのですが、この論法は植民地支配の正当化に使われる「思想的歴史認識」でして、これはダメなのです。仮にアメリカ人に「サトウキビしか作れなかったような沖縄に基地を造って近代化してあげたアメリカは、むしろ沖縄県に投資した側、だから感謝してほしいぐらいだ」とか言われたら普通の日本人ならむかつくでしょう?そういう問題じゃねーよ!と叫びたくなるでしょう。
ただ、そういうダメな部分を除くと、この本の主張には全面的に賛成。韓国は客観的な事実としての歴史を学ぶべき。日本は、韓国について知らなさすぎであることを反省し、もっと勉強すべき。いや、この本の言ってる事は本当に正論ですよ。これの広告を拒否するマスコミはいただけないなぁ。評価B+

ところで、この本アマゾンで予約したのですが、今日になって「在庫が確保できなかったのでお届けできません」とか言うメールが届きやがった。聞いた話によると、アマゾンは発売直前になってはじめて在庫確保に動くのだとか。そりゃ部数少な目の人気商品の確保は無理でしょう。ちょっとこの業界をなめてるんじゃないですか。今回は在庫確保が出来なかったために、ほとんどの人に発送されていないらしいです。アマゾンの予約ランク1位だった本なので、かなり広範囲に影響が出ている模様です。しょうがないので私も近所の本屋さんで購入したのですが、今後予約購入する際は、アマゾンは使わないほうが身のためのようですね。