今日のTRICKスペシャルはかなり面白かったですね。アキバさんの「萌えー」と阿部ちゃんVS西村雅彦の死闘(笑)にやられました。過去の作品の中でも上位に入る出来映えだったと思います。

決断力 (角川oneテーマ21)

決断力 (角川oneテーマ21)

結構将棋モノが昔から好きで、大崎善生の「将棋の子」や団鬼六真剣師小池重明」、「月下の棋士」など読んでおるのですが、どちらかといえば敗者の美学を語る将棋小説に対して羽生さんは現役最強の寝グセ棋士と言われている人なんで、全然趣は違います。一応タイトルが「決断力」とあってビジネスマン向けに作られた本なのかもしれませんが、これは純粋に現在の将棋界の話として読むのがよいのではないでしょうか。現在の将棋が序盤で決着がついてしまうという話や、過去に名人と言われた人でも今の棋士には絶対に勝てないという話や、大山康晴はなぜ強かったのか?という話などは、単純に面白かった。でも将棋に興味のない人にはおそらくチンプンカンプンなのでは?評価B
新装版 坂の上の雲 (4) (文春文庫)

新装版 坂の上の雲 (4) (文春文庫)

日露戦争の、遼陽会戦、黄海海戦、乃木の旅順攻撃へと話を進める。秋山兄弟が活躍しないので、だんだん評論つきの軍事歴史小説みたいになってきたのですが、これはこれで司馬史観が濃厚に観察できて面白い。山本権兵衛がいた海軍と違って、大村益次郎という天才を失った陸軍は、山県有朋という凡才によて統べられていたために軍が近代化せず、精神論で無謀な戦争をするという愚かな軍隊になっていき、最終的に昭和の戦争で自滅することとなる、という論調。誰もが無能だとわかっていた乃木を起用したのも更迭できなかったのもそういう体質だったから、という嘘みたいな話。乃木軍の無能ぶりには怒りをおぼえる。評価A−
本屋さんの仕事 太陽レクチャー・ブック005

本屋さんの仕事 太陽レクチャー・ブック005

昨年池袋でおこなわれた講座「本屋さんの仕事」の全5回分の講義をまとめたものです。講師として呼ばれているのが、ユトレヒトにハックネットにBOOK246にタコシェブックファースト渋谷店、などちょと特殊な店の方ばかりなので、本屋の心構えとか「そんなかわったことやってるのか」というところはあるかもしれませんが、これを実際に自店の店作りに生かそうとするのは不可能。あくまで今書店員じゃない人向けですね。アマゾンに対抗するために、ハックネットの仕入先のほとんどをヨーロッパに変えたという話は、洋書をよく知らない私には「へぇ」という感じでしたが、洋書やってる人からすると常識なのかもしれません。
全然関係ないところで驚いたのは、BACHの幅さんがまだ二十代だったってこと。えー!年下だったの?これからは敬語使うのやめよかな(笑)。