その日のまえに

その日のまえに

泣いてしまう小説というのは、たいてい感動のお話であって、私の評価も高くなるのですが、例外があるとは知りませんでした。泣けるんですよ、確かに。しかし強制的に泣かされた感がとても強く「ほれ、こういうシチュエーションでこういう展開なら泣くんだろ、泣けよ、泣いてみろよ」と重松清に言われているような気がして(妄想です、もちろん)、泣きじゃくりながら「くそぅ」みたいな変な読後感。「身近な人が死ぬ」という根源的なテーマなので、プロットが技巧的である必要性は全くないのに、無駄に技巧的につくってあるのも何か感じ悪いです。評価B+
DEATH NOTE (10) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (10) (ジャンプ・コミックス)

相変わらず面白いとしかいいようがなくて困ります。だんだん松田さんの存在感が増しているので最後は松田さんによってライトがやられるのでは、と想像してみたりしました。評価B+